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サービスのクオリティを保つ事と同じくらい大切なこと、それはビジネスにおける人とのコミュニケーションであることを皆さまご存知かと思います。ビジネスはコミュニケーションから始まり、コミュニケーションを通じて進み、コミュニケーションで終わります。
ビジネスにおいてコミュニケーションは特に重要ですが、このコミュニケーションは非常に難しい課題であり、どんなに気を配っていても、想定外にコミュニケーションミスと遭遇してしまうのが現実です。
メールという手段が主となっている昨今では、たった一通のメールの誤解だけで大きな問題に発展してしまうことも少なくありません。しかしながら現代社会では、リスク回避を意識するがあまり、実際にコミュニケーション上で問題が起きてしまうと動揺してしまい、真っ当な対応が出来なくなってしまう人が多いのです。リスク回避力ではなく、問題への防御力をアップさせ、仕事人、いや、一個人として成長し続けるためのコミュニケーションテクニックをご紹介いたします。
ビジネスはゲーム。人生ではない
あなたが事業主であれば、お金を払って依頼してくれているクライアントとコミュニケーションをすることが多いでしょう。会社勤めしているのであれば上司や同僚と接する機会が多いでしょう。
いずれにせよ、上下関係で成り立っているこの現代社会では、細かな欠陥を逃さず指摘してくる人間がいます。自分が正しかろうと関係なく、厳しい現実を突きつけてくるのです。精神的に押され、落ち込むことだってあります。
自分と「自分」を切り分けることが肝
ダメージを軽減を試みるのではなく、ダメージをダメージだけで終わらせずに、自分自身の心の成長剤として捉えられるようにするための心得があるのだという結論に至りました。「ビジネスはゲームである」と考え、「プライベートの自分」と「ビジネスマンとしての自分」を切り分けるのです。
自分の中に宿う「ビジネスマン」を傍観し、ビジネスマンとしての自分を育てていく。ビジネスに攻守があるとすれば、本記事の内容は防御力アップのテクニックとなるでしょう。コミュニケーションミスをダメージを軽減するために、下記の事柄を心得、ビジネスマンとしてさらなる成長を目指してください。
「自分」と「相手」への偏見、先入観を捨てる
これは「立ち位置」という概念のお話になります。相手が自分のことを心底どう思っているかは、到底わかることではありません。
特にメール、いや、全てのやり取りにおいて、相手の発言の意図を100%を理解することは不可能です。例えば、表面的には良い事を言っていても、深くでは「ただの発注先」や「ただの部下」と思っている場合もなくはないということが考えられますし、その逆という場合も有り得ます。
では何故私たちは、クライアントや上司から想定外の発言を受けた時、戸惑ったり、人をジャッジしてしまったり、失望してしまうのでしょうか?それは「自分は相手にとってはこう言う人だ」とか「相手は自分にとってこう言う人」だと、勝手に思い込んでしまっているからです。
思い込みを捨てれば、その場その場の出来事に臨機応変に対応する力が身に付き、冷静に物事を対処できるようになります。「あの人はもっといい人だと思っていた」とか「あの人からあんな酷いことを言われるとは思っていなかった」などと思うから、嫌な気持ちになる、ということです。
人は人それぞれのルールを持っていることを理解する
クライアントも上司も同じ人間ですが、生まれた時代も違ければ、育った環境も違います。ですから価値観が合意を求めてはいけません。自分が当たり前と思っていることが、相手にとってはそうではないかもしれませんし、自分は大丈夫と思っていても、相手にとっては非常識かもしれないのです。
人はそれぞれ、自分が定義する大切な何かを基準に生きています。これは生きていく上で大切なことです。しかしビジネスでは、やはりお金を払ってくれているお客様が一番ですし、上下関係が未だに残っている会社では上の人が偉いので、自分個人の価値観が合う合わないを基準に仕事をしていては、仕事になりませんし、疲れてしまいます。(クライアントにせよ、上司にせよ、自分の心が拒絶反応を起こしているのであれば、すぐさま仕事や会社をやめるべきです)
お金を貰っている以上、相手がルールブックを持つゲームに参戦しているようなものですから、自分の価値観は隅に置いておいて、人それぞれのルールがあるのだと心得て、人のルールに柔軟に対応出来るスキルを身につけましょう。そのルールが嫌で耐えられないのなら、文句を言わずに転職、または生き方を改めましょう。
理不尽なことを言われるという前提で仕事をする
ルールの続きですが、私たちは相手のルールブックを読むことさえ出来ずに、相手のゲームをプレイしなければなりません。仕事の真っ只中、相手のルールブックでは許されないことをすると、警告を受けてしまいます。これは請負人にとって、正直嬉しい出来事ではありません。
相手がルールブックですから、相手にとっては「当たり前」な事が出来ないと怒られてしまいます。理不尽な話ではあるのですが、理不尽さへの免疫力を高めることも、ビジネスマンとしてのスキルアップのひとつです。
私たちはルールを推測し、極力をルールを破らないように仕事を進めます。3アウト交代の野球だと思って仕事をしていたら、何故か相手のルールブックには2アウト交代になっていることもある。さらには、お客様の機嫌任せでもっと理不尽なルールをその場で作ってくる時もあります。
理不尽なこと、納得行かないことがいつ起きてもおかしくないという前提で仕事にとりかかることが出来れば、実際に理不尽なことが起きても、精神的なダメージを軽減できます。
まとめ
この記事の内容は、仕事関係に限らず、人と健全にお付き合いする上で知っておくと大分気が楽になることと思います。この記事の真のメッセージは、自分の人生は自分で責任を取る、というものです。自分が置かれている環境であれ、自分の中で浮上してきた感情であれ、全てに自分が責任を取れれば、あなたは成功者なのです。
人生を歩んでいると、人のせいにしたくなってしまう出来事がたくさんやってきます。特にミスコミュニケーションから生まれるトラブルというものは、一番面倒で厄介なものです。これらのトラブルは、避けようする以前に、いきなり訪れるものであるため、避けようがないんですね。ある程度の免疫力がないと、精神的ダメージが大きくなるのが対人トラブルですから、回避力より、やはり防御力が重要なわけです。そのために、今記事で挙げた、
- ビジネスはゲームであり、人生ではない
- プライベートの自分と、仕事の自分を切り分ける
- 「自分」と「相手」への偏見、先入観を捨てる
- 人は人それぞれのルールを持っていることを理解する
- 理不尽なことを言われるという前提で仕事をする
という5つを心得て、人間としての防御力、そして免疫力をアップさせる。そうすれば、人としてもビジネスマンとしても強く在れますし、さらには、あなたのフィーリングに合う人々が、自ずと身の回りにやってくるようになるでしょう。